作品概要

 

 はせがわいさおが、2009年に絵画活動30年を迎えるにあたり、改めて「自分の原点」について見つめ直し、自分の生まれ育ったふるさと「日本」を想った時、この大いなる自然に生かされていると、心から感じました。そして、2009年12月に開催した30年記念展に向けて、「日本の四季の輝き〜春夏秋冬〜」4作品を、200号キャンバスに描きました。

 

   

 この4作品を観てくださった方々のご感想から、日本人であれば誰の心にも、日本を愛し、ふるさとを想う気持ちがあることを再認識し、今後、日本各地でご縁をいただいた地域の、風土・文化・伝統・人々と触れ合い、感動した風景や体験を元に、絵とお話の作品を描き伝えていく事で、ふるさとを愛し、誇りに思う心をスターリィマンの作品を通して各地でつないでいきたい。その願いが、「ふるさとの心原風景シリーズ」の原点です。

 2011年からは、「スターリィマン紙芝居プロジェクト」の活動で訪れた東日本大震災の被災地の復興に祈りを込めて、スターリィマンが届けている9つのふうせんと同じ9作品を描き、沖縄、長野、埼玉、福島で大きな企画展を行ったり、被災地内外で復興祈念朗読会を行ってまいりました。また、紙芝居プロジェクト発祥の地・沖縄を始め、被災地だけでなく様々な地域の作品創りも徐々に広がっています。

 私たちの原点であるそれぞれの原風景を、皆様と共に分かち合う事で、今、失われつつある日本人としての誇りをもう一度取り戻し、先人たちが守り受け継がれてきた美しい自然や素晴らしい伝統を、何十年、何百年、何千年後の子孫のためにも大切に未来に残してゆけたら幸いです。